二度と行きたくないインド旅行記③~バラナシ、ガチ切れ!?日本語堪能インド人 ビジェイにイライラ~
前回の話はこちら
インド旅行2日目 日本語が堪能なインド人ビジェイ(Vijay)に連れられて。
さて、沐浴をしてさっぱりとしたものの、やはりまずはシャワーを浴びたい。
その為、僕たちは一度ホテルに戻ることにした。、
ホテルの下で待ってるからシャワー浴びた後来てね。
ビジェイはどうしても観光案内がしたいらしい。
ここまで話して信頼はしていないまでもそこまで悪いやつではないような気がしてきた。
彼のお店で取り扱っているシルクを売りたい一心なんだろう。
だから身の危険は感じなかった。
ビジェイに観光案内してもらう?
してもらおうよ!特に予定無いしいいんじゃない?
まぁ案内してもらうだけならいいけどね。シルクのお店はあんまり興味ないけどね~。
そんなことを話しながらホテルでシャワーを浴び、ビジェイのもとへ。
とりあえずどこ行きたい?
特に行きたいところないし、街を見たいかな。
そうね。夜プージャっているお祭り?儀式?みたいなのがあるからそれが見れればいいかな。
じゃあ街歩きしよう
ということでぶらぶらと街歩き。もはや観光案内というよりはお散歩状態。
ビジェイは特に何か解説してくれるわけでも無いのでひたすら街をうろうろ。
工事中らしいがこんな足場大丈夫か??
ここおススメのマッサージ屋さん。アーユルベーダって知ってるか?
何それ。
あれだよ。頭に油垂らすマッサージ。インド伝統のマッサージらしいよ。
アーユルベーダに使う油めっちゃ高い。だから普通はサラダ油使うよ。でもここは本物の油使う。興味あるか?
見てみてたい!
デリーで有名なアーユルベーダの店あるらしいからそっち行こうかと思ってたわ。
そうなの?
ガイドブックにも乗ってたけど、ネットで調べて有名なところだった。
そういうところも基本的にはサラダ油よ。ここは本物。とりあえず見るだけ見ようよ。
と言いながらマッサージ屋に向かう。
あ~こことつながりがあるのかな?なんて思いながらもたつやが興味を持っていたのでマッサージ屋へ。
入ってみると本当にやってるのかな?っていうくらい閑散としたマッサージ屋だった。
これメニュー表ね。本物の油使っているからこの価格よ。
確か割と高かった気がするが覚えていない。
私ここのお店と繋がり一切無い。けど本物の店だから連れてきた。
日本人みんなここ来て喜ぶ。本物だから。
キャッチなの?とか聞いたわけでも無いのに自分から繋がりが無いとか言わなくても。。。。
そもそも観光はどうした!と思いつつたつやに意見を聞く。
どうする?俺はデリーのお店行きたいからここではいいかなって思うけど、やりたいならやってきていいよ?
面白そうだよね。自分の場合、デリーでマッサージできるか分からないしな~
たつやはデリーの滞在期間が短かったのでほとんどデリーで観光はできない。だからマッサージをやる余裕は無いかもしれない。
おとメは受けない?
そうね~今から受けたらギリギリプージャに間に合うか?って時間になっちゃうしね。
デリーだとこの価格の倍以上するよ。この街だからこの価格だよ。
これ見て。ここで使っている油。いい匂いでしょ?他だとサラダ油だよ。
たつやは悩む。たつや的には一人でマッサージを受けるというのがしっくりこないらしい。
僕のことは気にしなくていいよ。興味があったらやったほうがいいよ。
街歩いているの好きだから終わるころに戻ってくるよ。
う~ん。
こんな感じで15分くらい悩みに悩み、結局マッサージは受けなかった。
ビジェイが「デリーのはみんなサラダ油だよ」としつこく言うので「サラダ油でもいいよ。それも面白いから」なんてやり取りをした。
その後、街ブラ再開!と思ったらすぐに何やら知らない建物に入った。
ビジェイが座ってて!というので座って待っていると。
これチャイ。ご馳走するよ。
屋台でチャイを買って僕たちに持ってきてくれたのだ。
僕とたつやは「屋台のチャイか・・・」と顔を見合わせたものの、せっかくの気持ちなので飲むことにした。
基本的にインドで屋台のものを飲み食いする場合、お腹を壊すことを覚悟の上で行ってください。
おいしいでしょ。この街一番のチャイだよ。
めっちゃうまい。
確かにこのチャイはすごくおいしかった。めちゃ甘いのだがしっかりと紅茶の風味とちょうどよいスパイシーさを感じた。
インドは基本的に日本よりもスパイスの使い方がうまい。なのでインドに行ったら是非チャイは飲んで欲しい。
インド旅行2日目 ビジェイ(Vijay)のお店にて。
さて、そんなバラナシの街最高のチャイ(ビジェイ談)を飲み、満足した我々。
次はどこに行くのかな?と期待しているとシルクの店へ。
ここ僕の店ね。見るだけタダだからみてって。
あと20分でプージャが始まるからそんなに居れないよ?
あんな儀式見ててもつまらないよ。それに最初の方は何もしていないから見てても意味無いし。
つまらない儀式とかも観光客は楽しめるのよ。それにつまらないかは分からないからね。絶対20分たったら出るから。
大丈夫。すぐ終わるから。気に行ったらでいいから買ってね。
というので店の中に。
もうすでに強引な押し売りの雰囲気が漂っていた。
お店の中はこんな感じ。
お店に入ると早速いろいろな生地を見せてくれた。
コレ、本物のシルク。他の店で売っているものは偽物も多いけど、ここのは本物。
本物かを確かめる方法教えてあげる。
そんなことを言いながら取り出したのはライター。
こうやって火をつけるとチリチリと音がするでしょ?これがほんもののシルクの証拠。偽物は溶けるよ。
あと匂いがこんな感じ。少し臭いね。
価格は4000ルピー(6000円くらい)から1万ルピーまで様々。
お土産に絶対良いだとかおばあちゃんにあげたら泣いて喜ぶよだとかいろんなセールストークがさく裂。
俺は買わないかな~。予算厳しいし。
でも絶対お得よ!・・・・(色々なセールストーク)
俺は大丈夫かな。たつやはどうする?
・・・・(断りたいけど断れない感じ)
他は偽物!日本で転売すれば・・・・(色々なセールストーク)
・・・・(断りたいけど断れない感じ)
・・・・(色々なセールストーク、ちょっとイライラ)
俺は買わんよ~。
うーん。
・・・・・(色々なセールストーク、不機嫌)
じゃあこれ買うよ(一番安いやつ)
2つ3つ買っくといいよ!絶対お得だから!
こんな感じでやり取りをすること20分、いつの間にかプージャの時間が近づいていた。
プージャが近いからお店をでよう。
プージャなんか見ても楽しくないよ!それに最初の10分は何も始まらないし。(不機嫌)
楽しいかは見ないと分からないし俺はシルクを買う気はないからここにいてもしょうがないんだよね。
じゃあお店の写真消して。僕の写真も
!?
どうせfacebookとかで悪口書くんでしょ?(切れ気味)
いやいやいや。Facebookやってないし。悪口なんて書かないよ。そもそも写真は消せないし(嘘)
なんで買う気もないのに写真撮ったりしたの?それは卑怯だよ。ずるいよ。
えーーっと。写真を撮るのが卑怯なのはよくわからないけどそもそも最初から見るだけでいいよって言ったよね。しかも写真を撮っているときにも何も言わなかったし。だから卑怯とかではないと思うけど。
・・・・・(切れ気味)
とりあえずプージャを見に行くから店出るわ。
結局、たつやは一番安いシルクを買い、僕はシルクを買わずに外に出た。
この時点ではちょっと押しが強いセールスだったな~くらいの気持ちだった。
インド旅行2日目 踊りとお酒とケンカと別れ
これがプージャの様子。
インドっぽい音楽に合わせてイケメン達が神秘的な舞を踊る。
非常にゆったりとした動きだが、見ごたえある舞だった。
観客も大勢。
とは言え、1時間も見ているとビジェイが言っていたように退屈してくるのも事実だった。
きっと僕の知識レベルでは舞を理解しきれていないからであろう。
一つ一つの動作や背景を知っているともっと楽しめたかもしれない(絵と同じですね)。
飽きたな。
ご飯でも食べに行こうか。
そんな感じでプージャの会場から離れるとすぐさまビジェイと会った。
これは偶然なのか必然なのか。。。。
いいごはん屋さんあるよ?行くか?
おススメのお店!?それはいいかも。
地元の人のおすすめっていいよね。行こう行こう!
お酒飲むか?バーもあるよ!
お酒は無くても大丈夫。一番おススメのところがいいな。
了解!僕の友達も行くねb
ビジェイの友達も一緒に自転車便に乗り込む。
人力車の自転車版のようなもので、わずか30ルピーでそこそこの距離まで運んでくれる。
自転車便は2人乗りなので4人の場合は2台別々になって移動した。
思ったよりも快適なのでインドで見かけたら是非一度試してほしい。
さて、20分も走行しただろうか?ビジェイがおススメしたお店に着いた。
着いた場所は古そうなバー。恐らくホテル近くに在っても行くことは無いだろう。
店内は英国風のパブだったが、外観は非常に怪しい。
とりあえずメニューを見るが、せっかくビジェイのおすすめの店なので注文はビジェイに任せることにした。
大きな肉が入ったカレー?のようなもの
インドではナンは一般的でなく、こちらのチャパティをよく食べる。
何のようなフカフカなパンではなく、硬めのパンである。
カレーチャーハン?のようなもの。香辛料が結構効いていた。
もちろんバーなのでみんなでお酒を飲んだ。
カンパーイ!!
カンパーイ!
カンパーイ!
飲み物はインドのビールやハイボール。
ビジェイの友達は英語しか話せないので日本語と英語が混じった会話で盛り上がった。
インドのおすすめ観光地やインドの恋愛事情、宗教など色々話した気がする。
内容は覚えていないが。。。。
2時間ほど飲み食いした後お会計!
ここは俺たちのおごりでいいんじゃない?
そうだね。おごるよ!
いや、自分で出すよ。
インドのご飯屋さんとしては結構高額な支払いだった。
だからだろうか、割と本気でビジェイは遠慮していたが、最終的には我々で払うことに。
ここまで連れてきてくれたし、楽しい時間を過ごせたお礼。
いつもだったら2件目!と言いたいところだが、次の日は朝日が昇るガンジス川を拝むために早起きである。
その為、お開きにして帰ることに。
ホテルまで送るよ!
帰りも自転車便でホテルへ。
帰りはビジェイとたつや、僕とビジェイの友でバイク便に乗る。
やはり旅はいい。いろんな出会いが会って仲良くなれる。
あ~タクシーとか面倒な人も多いけど、こうやって仲良くなれる人もいるんだな~なんて思いながら話をしていた。
同じく20分くらいしたら、到着したのはホテルから少し離れた大通り。
あれ?ホテルは?
道が無いからホテルまでは歩きなんだよ。
なるほど!
そんな風に言いながらビジェイの友達はすぐ近くの建物の中に。
忘れ物でも取りに行くのかな?なんてのんきに考えていたらビジェイが
ここ僕の店。さっきと違うお店なんだ
!?
!?
正直、僕は少し恐怖を感じた。
油断していたのが悪かったが、到着した場所がどこだかあまり把握できていなかった。
街散策をしていた時に恐らく通った場所だったのでホテルから近いだろう。。。という感覚はあったが、自信は無い。
街には街灯は少なく、お店も閉まっている時間だったので人通りも少ない。
しかもビジェイのお店という建物はお店っぽくない雰囲気。
単にまたシルクを見せられるだけならともかく、お店に入ってトラブルに巻き込まれる可能性もあるかもしれない。
少しだけ商品見ていってよ。さっきと違うシルクがあるから気に入ったら買ってよ。もちろん気に入らなかったら買わなくていいから。
・・・・・
ごめん、さっきも言ったけど明日朝早いからもう寝たいんだよね。
すぐだよすぐ。一瞬だけだから。
そんなことを言いながら僕たちをお店に連れて行こうとするビジェイ。
(あ、これは強めに言わないといけない気がする)
そう思った僕は少々強めに拒絶することにした。
酔いは一気にさめ、呆れと悲しみがこみあげていた。
だから行かないって言ってるじゃん(怒)
シルク買う気は無いし、明日は早いからさっさと寝たいの。(怒)
旅行客なんだから疲れているんだよ。寝かしてくれよ。
なんで怒るの!?(怒)
怒らなきゃお前は止めないだろ??嫌だって言ってるんだから止めろよ!!
そもそもホテルに行くって言って自分のお店に連れてくるって嘘つきじゃん!!
マジでいい加減にしろよ。本気で呆れているんだよこっちは!!
だから冗談だって冗談。
冗談じゃねえだろ。お店の前まで来て中に入ろうとして何が冗談なんだよ。
ここはホテルの近くなんだよ。ホテルまではタクシーが入れないからここに止まったんだよ。
じゃあさっさとホテル連れてけよ。自分のお店入ろうとしてんじゃねぇよ。
この時僕は頭は非常に冷静で(自分ではそう思っている)、本当にキレているというよりは強く言わないと下手したら危ないかも。。。?という思いがあった。
海外旅行をしているたまに「あ、こいつ押せばイケるな」と思われてグイグイ来る人がいる。
そういう人には強く言わないと絶対聞いてくれない。
とは言え、怒った感じで言うのではなくリンとした態度で言えばよかったかなと今では思う。
こんな感じて押し問答を続けること10分、不機嫌になったビジェイは早歩きでホテルまで案内をしてくれた。
ほらホテルってここだろ?嘘ついてないだろ!?
(マジか笑。そういうこと言えるのすごいな。)
君の勘違いなんだよ。ホテルまで行こうとしていたんだけどここまでタクシーは来れないでしょ!?
(お店に入ろうとしたことはどう思っているんだろう?)
どこが嘘つきなんだよ。嘘つきじゃないでしょ!?
なんだかよく分からない言い訳をされている気がするが、別に言い争いをしたいわけではない。
なので僕は素直に謝り、さっさとホテルに入っていった。
ビジェイはもっと色々言いたそうにしていたけど。
非常に残念な気持ちを胸に部屋に到着。
そういえばベルギーに行ったときにも似たような経験をしたことがある。
たまたまアフリカ人の男と仲良くなって夜、一緒にbarに行った。
この時、夜通し飲み明かしたが、実はちょくちょくボラれていた。
「お前の酒買ってきてやるからお金渡してくれ」と言われ、何度かお金を渡していたが、実際のお酒の代金よりも多めに徴収されていたのだ。
それが分かった時、めっちゃ仲良くなったと思っていたのは僕だけだったのかと思い、悲しくなったことがあった。
今回のビジェイの件でも同じような気持ちになった。
ホテルの外ではたつやとビジェイが色々話していたが、僕はさっさとシャワーを浴びて寝ることにした。