なるトク! ~おとメの雑記ブログ~

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大学に行く意味、大学院に行く意味とは

こんにちは。最近映画にはまっている大人めがねです。

近年、大学への進学率は着々と伸びており、今では高校生の約50%以上の人が大学へと進学しているらしいです。

つまり半分は大学に進学しているってことですね。

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そこで「大学に行く意味」とその先の「大学院と大学の違いって?」という疑問について考えました。

*理系的な視点が多いです

大学は専門的な学問を学ぶところ?

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大学って何をする場所だと思いますか?

「え?専門的な学問を学ぶ場所じゃないの?」って思った方、正解です、専門的な学問を勉強する場所です。
ただ大学は学問を究める場所ではありません。

僕は化学科なのでもちろん化学を勉強しているし、経済学部にいる人はもちろん経済について勉強してるでしょう。
でもその学問を体系的に完璧に理解しきることは絶対に出来ないと考えています。
当たり前ですが、たった4年間勉強しただけで自分が専攻している学問を真髄まで理解しきることができると思いますか?

おそらく、いや絶対に無理でしょう。学問はとてつもなく広く、深いものです。

ではなんの為に大学に行くのか。

大学は勉強をするための勉強をするところ

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学部生が学ぶべきことは「欲しい情報がどこにあるか」ということです。

たとえば「LM曲線」という言葉が出てきたときに、普通の人であれば「え?何それ?」ってなりますよね。

しかし、マクロ経済などを学んだ人はもしかしたら「あ~なんかマクロの教科書にそんな言葉が書いてあったな~」なんて思うのではないでしょうか。そしてこの言葉がもしマクロ経済の言葉だと分かれば自然とマクロ経済の教科書に手を伸ばせますよね。

「STR」という言葉が出てきたとき、遺伝子について学んだことのある人は生物工学や遺伝子の教科書に手が伸びるでしょう。


分からない言葉はとにかくググる!!なんていうのは専門が深くなればなるほど通用しなくなります。

専門学というのはそんな甘い世界ではありません。
専門家にならなくても大学を卒業したら大なり小なり専門知識を使う企業に入る可能性は高いです。そんなとき、自分で何も調べることが出来なかったどうなるのか・・・・


大学は広く浅い専門学を知識を学ぶところです。

例えば化学科であればある言葉が出てきたときに、この言葉は有機化学で使われていたのか無機化学なのか、反応工学なのか高分子化学なのか、それが分かれば問題ありません。

それさえ分かればどんな本を手に取ればよいか、どんな論文を参照すればよいか判断することができ、自分で勉強することができます。


自分の専攻の分野について「どこに欲しい情報があるかがわかる」ように訓練する、それが大学です。


理系の場合、研究のやり方や考え方も少し学べます

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理系の場合、4年生になると各々研究室に配属され、なにかしらのテーマについて研究を行います。

もし全く研究というものをしたこと無い人からすれば、そもそも研究って何をどうやってやるか、全く想像がつかないんじゃないかと思います。

僕も大学4年生になるまではテキスト通りの実験しかしたことが無かったので、研究ってなにすんじゃい!!と思ってました。

だから4年生で実際にあるテーマについて研究をしたとき、「あ~研究ってこんな感じなのか」ということを学ぶことができました。


じゃあ大学院は何をするところなの?(博士前期過程の場合)

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私は理系なので理系についてしかコメントできませんが、理系の大学院は主に「研究を進めるときの考え方」について学ぶところです。

大学院、つまり博士前期課程(修士課程)を卒業しただけでは一人で研究を進めていくことは出来ないでしょう。一人で研究を進めるということは「自分でテーマを考え」、「自分で実験手順から方針までを考え」、「結果について考察し、新たな実験を考える」ということです。これが行えるようになるのは博士後期過程を卒業した人です。


博士前期過程ではだけではそこまでの実験スキルを鍛えることができません。ここでは学部生時代に培った研究スキルを使いながら、実験を進めて行きますが、やっぱり教授の助言が必要です。助言なしで出来る人は優秀な人でしょう。ほとんどの生徒は補助輪つきの自転車のような感じで研究をします。

学部時代との違いは、学部時代は「おんぶに抱っこ」ですが、博士前期過程では一応自分の足で前に進んで行くという点でしょうか。

自分の足で進んで行く、だから補助輪があろうとも転んだり、道を間違える。でも教授っていう補助があるから大きな間違いはせず、正しそうな道に進んで行けるんです。

もし、補助輪が無かったらどうなるでしょうか?転んだことにも気付かず、道を間違えたことにも気付かず、どんどんどんどん正しい道からかけ離れていくというこのになりかねません。そしてかけ離れていくことに気付かないまま実験を重ねることも・・・・

実験結果の考察という行為は結構難しく、教授ですら間違った考察は沢山します。なので間違えることは何の問題もが無く、むしろ推奨すべき行為と言えるでしょう。
しかしその間違えにいつまでも気付かず、何度も実験を重ねるというのは単なる時間のロスでしかありません。何も成果がでないまま卒業というむなしい結果を迎えるだけです。なのでそうならないように教授のアドバイスを支えにしながら研究を行う、これが博士前期課程でやることです。

このとき、役に立つのは学部時代に身につけた「情報がどこにあるのかが分かるスキル」です。実験を行っていくと様々な疑問にぶつかります。「反応速度から何が分かるんだっけ?」「分圧が低いと沸点は下がるんだっけ?」などなど。いやー知識なんて全く定着して無い!!

でも知識のありかさえ知っていればすぐに調べられ、研究が実行できます

つまり、修士課程というのは補助輪付きの研究を行うだけでなく、学部時代に身につけたスキルを使って研究を行う場所でもあるということです。


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